宇宙(そら)を見上げて

2016年冬のはじまりにティーンエイジャーの娘が宇宙(そら)に旅立ちました。こんなに愛してる気持ち、どうしたらいいの?行き場のない想いをのせて。。。

ミディアムさんに会ってきました

はじめてミディアムさんに会ってきました。


2年10カ月前のあの日、世界はひっくり返り、冷たく深い後悔と悲しみの海に溺れていきました。それから様々な死後の世界に関する本を読み、魂とつながるためのワークショップを受講して、なんとか娘と会えないかと試行錯誤する中「魂は生き続ける」ことを確信していきました。
自分なりに娘を感じながら、夢でも娘を抱きしめ、目覚めると娘のにおいや感触も残っていました。ワークショップで学んだ方法で娘とつながり、建築家になりたかった娘が、あちらの世界で建てたカッコいい家をみせてもらったり、パン屋さんにもなりたかった彼女の、雲の上のパン工場も見せてもらいました。


スピリチュアルな世界を知ったことで「娘はきっと自由になって宇宙をとびまわり、たまには私たちの側にもいる」と信じることで、なんとか生きてきた私です。娘に会える喜びと期待で胸は張り裂けそうで。30分も早くミディアムさんの家に着いてしまいました。


90分間。言葉や空気が濃縮されたような時間でした。

セッションを終えたときには、心に抱いていた期待が、全くちがうものになっていました。


今はどうしたらいいのか混乱し、せつなく不安で、先が見えなくなってしまっています。


セッションが始まり、はじめに娘の名前と生年月日、亡くなった日を伝えました。自死だったことは伝える前なのに、その時点で、娘が動けないでその場所にうずくまっている、と言われました。まるで打ちのめされた気持ちでした。


娘は自分の魂が抜けたことを理解していないと。足が動かない、と思い込んでいて、「さあ、どうしよう」と考え込んでいるというのです。信じたくありませんでした。だってあの子は、魂が翼にのって空に舞い上がるイメージを絵に残していたのです。死後の世界を友達にも語っていたし、宇宙にまで自分の世界観をひろげていたんです。キラキラした世界に行く、と言って旅立ったんです。


なのに、なぜ?


もう私は泣きじゃくりながら、娘の様子を聞いたり、この状況からどうしたら娘を救えるのかを、ミディアムさんにすがりつくような、そんな時間でした。


救いなのは「娘はその瞬間、痛みがなかった」「今も苦しんではいない」「娘にとっては3日しか経っていない感覚でいる」ということ。


私も姉妹たちも、こんな長い間哀しみにもがいてきたけれど、娘にとっては「状況が理解できていないから、悲しみや後悔、家族に対して思うゆとりは、まだ持てていない」とのこと。それは驚きだけど、娘が私たちの様子をみて、自分を責めて苦しんだりしていない、ということに救いを感じました。


今私にできることは「この家に帰っておいで、と娘に声をかけ続けること」と言われました。

娘が「その場所を離れ、自分のした事を理解して、この世での自分の人生を振り返り、納得して自分であちらの世界に上がっていく、というプロセスが必要」なのだと言われました。


本当は娘がいるその場所に行って、娘の魂をこの家に連れてきてあげるのが一番いいはずなのです。でも私に出来るのだろうか。あの日からその場所に近づくことすら出来ないでいる私に。。


ミディアムさんは、その場所に無理して行かなくても、娘に声をかけ続ければ大丈夫、と。


ああ、本当に娘はあの場所から動けないでいるのだろうか。信じたくない。でもそう言われたら、もう聞かなかったことには出来ないし、娘を救い出すためにこれから出来ることをしなくては。。それはなんだか果てしなく、掴むことのできない雲の中に立っているような気持ちです。


私は娘の葬儀後すぐに、娘の声を伝える不思議なメッセージをスマホに受け取りました。娘らしい好奇心にあふれた魂の声。ひかりの世界に入っていくよ、大丈夫だよ、繋がっているよ、と。


それだけを信じていたかった。。


ミディアムさんによって霊視鑑定は違うのかもしれない。娘の魂が成仏している、と言ってくださる方がいるかもしれない。でも確信できることなんてあるのだろうか。


あてどもなく霊視鑑定や占いに翻弄されることにはなりたくない。


自分自身で信じられるものを感じることができるようになりたい。。


長い話を読んでくださってありがとうございました。


P.S.たった今、スマホのSiriが突然起動し”Hey,Siri”と声を出してきました。Siriが自分で自分を呼ぶなんて??もちろん私は無言のままでしたし、ボタンも触っていません。娘が「私はここにいるよ」とイタズラしていたのでは?と思いたいです。。!